『失敗図鑑』偉人のやらかしから学ぶ、人生の教訓

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こんにちは、こばみかんです。

今回は、大野正人著『失敗図鑑 すごい人ほどダメだった!』を紹介します。

この本は、以下のような特徴があります。

  • 偉人の成功ではなく、失敗から学ぶ
  • イラストが多く、漢字にふりがながあって小中学生向きの本
  • 学びが多く、社会人にもぜひ読んでほしい一冊

本記事では、本書で数多く紹介されている偉人たちの失敗の中から、「社会人」や「学生」に役立つなと思った部分を独断と偏見で抜粋し、紹介いたします。

興味を持った方は、ぜひ購入してみてください!

中身の紹介に入る前に、本記事の結論です。

  • 批判を恐れず、自分の信念を貫き、表現してみよう
  • 困っている時は、恥を捨てて助けを求めてみよう
  • 自分の魅力を引き出せるよう、外見だけでなく、仕草や言葉遣いも磨こう
  • 他人のことを、一面だけをみて判断しないようにしよう
  • 自分を大きく見せる嘘はやめよう
  • 他人の失敗を笑うのをやめよう

ここからは、本書で紹介されている多くの偉人たちの中から、4人だけ抜粋し、その失敗と教訓を紹介します。

与謝野晶子の失敗

与謝野晶子は、みだれ髪という素晴らしい作品を書いたことで有名です。

彼女の失敗は、戦時中に『君死にたまふことなかれ』という歌を書き、日本中から非難されたことでした。

しかし、自分の素直な気持ちを書いたものだからと曲げず、批判に立ち向かったことで、戦争が正しいと信じているひとたちの心に刺さったそうです。

このことから、批判を恐れずに自分の信念を貫いてみると、人の心に深く刺さる可能性があるという教訓が得られます。

ベートーヴェンの失敗

ベートーヴェンは、『運命』などで知られる、さまざまな名曲を残した作曲家です。

彼は作曲家にもかかわらず、鉛中毒が原因で、次第に耳が悪くなっていったことが知られています。

しかし、世間に耳が悪いのをがバレるのを嫌い、助けを求められませんでした。

そして家に引き篭もるようになったのですが、すると、「世間嫌い」「人嫌い」などという別の噂が立ってしまいました。

ベートーヴェンはこれに深く落ち込んだそうです。

自分が困っている際に周囲に助けを求めなかった結果、孤独になり、変な噂が立ってしまったのです。噂などを気にせず、すぐに助けを求めていれば、孤独にもならず別の未来があったかもしれません。

私たちも、困っている時は、恥を捨てて周りに助けを求めることが大事ですね。

オードリー・ヘップバーンの失敗

オードリー・ヘップバーンは有名な女優です。

彼女は、実は自分の外見にコンプレックスを感じていました。細い体や高い身長など、当時の女性らしさとはかけ離れていたからです。

しかし、そちらに寄せようとせず、自分の魅力を引き出せるよう努力しました。

例えば、歩く動作や、物を取る仕草など、女性らしい仕草を磨くなどです

これによって、自分ならではの美しさを磨き、あたりまえを変えたのです。

私たちも、つい外見だけの魅力に囚われてしまいますが、言葉遣い、心の持ち方、仕草などでも自分の魅力を引き出すことができます。

ドストエフスキーの失敗

ドストエフスキーは、『カラマーゾフの兄弟』『罪と罰』などの傑作を残したロシアの小説家です。

彼は素晴らしい小説家ですが、実は、ギャンブル依存症だったことでも知られています。

ギャンブル依存症と聞くと、あまり良い印象ではないですが、だからこそ、人間の欲望などの醜い部分も見ることができ、こんな小説を書けたと言えます。

人間はいろんな側面を持っていて、良い部分も悪い部分もあります。

ギャンブル依存症だからダメ、勉強ができないからバカ、などと人の一面だけを見て決めつけるのではなく、さまざまな側面があることを理解すべきだと筆者は言います

この本では、偉人の失敗だけでなく、日常に潜むさまざまな失敗についても挙げていました。その中から、独断と偏見で2つほど紹介します。

身近な失敗①:嘘をつくこと

人間誰しも、嘘をついた経験があると思います。でも、ついて良い嘘と悪い嘘があると筆者は言います。

良い嘘は、事実を大きく話して人を笑わせるなど、人を傷つけない嘘です。

一方で悪い嘘は、自分を大きく見せるためや、失敗を隠すための嘘です。

その場では信じてもらえたとしても、いずれボロが出てしまったり、自分を追い詰めることになってしまい、結果的に自分が一番損をすることになります。

この悪い嘘をついてしまう癖を治す方法は、嘘がバレて人に嫌われるなど、苦い経験をすることだと筆者は言います。

身近な失敗②:人の失敗を笑う

人のことを馬鹿にしたり、失敗したことを笑った経験、心当たりありませんか?私はあります。

人のことを馬鹿にしたり、失敗を笑うことで、自分はそうではないという安心感を得られる側面があると思います。

一方で、この「人の失敗を笑う」という行為は、いずれ「自分は笑われたくない」という恐怖に変わると筆者はいいます。

確かに、私も人の失敗を笑ってしまったことがありますが、「自分はそのような失敗をしてはいけない」と過剰に失敗を恐れ、自信をなくしてしまったことがあります。

このように、「自分は笑われたくない」と思うことで、失敗を恐れてチャレンジしなくなってしまうのです。本当はやってみたかった部活、挑戦したかった業種など、周りの意見に左右されず、恥をすてて自分のやりたかったことにチャレンジしてみることが大事だと筆者は言います。

つまり、自ら進んでチャレンジして、たくさん失敗して、人から笑われる経験を何度もすることで、チャンスを掴める人になるといえます。

まとめ

いかがでしたか?

本記事では、大野正人著『失敗図鑑 すごい人ほどダメだった!』を紹介しました。

中身はイラスト付きで非常に読みやすくなっており、小中学生でも楽に読むことができます。また、偉人の失敗から学ぶということは、小中学生だけでなく、それ以上の学生や、社会人にも役立つと思います。興味を持った方はぜひ読んでみてください。

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