10分で読める!『頭のいい人が話す前に考えていること』〜誰でも実践できる方法3選〜

a man sitting in front of a clock book

はじめに

こんにちは、こばみかんです。今回は安達裕哉著『頭のいい人が話す前に考えていること』を紹介します。

この本は、「頭のいい人の話し方の秘密」を解明し、誰でも実践できる方法を紹介している一冊です。

話し方に関するさまざまな原則と、その具体例、実践的なテクニックを紹介しています。

この本を読むことで、仕事仲間や取引相手から「この人頭がいいな」とか「わかりやすいな」と信頼される話し方がわかります。

学校や職場などで、「話が相手に伝わりにくい」「もっと上手に話せるようになりたい」という悩みを持つ方には、特におすすめしたい本です。

本記事では、本書のなかから、特に重要だと思った部分を抜粋して紹介します。

結論

最初に、本書の結論です。

  • 頭のいい人の話す姿勢:「結論から話す」=「相手が最も聞きたい話から話す」こと
  • 頭のいい人の聞く姿勢:相手の話を正確に理解し、何を言いたいのか考えながら聞くことが重要
  • 頭のいい人の質問の仕方:質問の目的を明確にすることと、仮説を立てた質問をすること構造化面接のテクニック


話すときの姿勢

まず、話すときの姿勢について見ていきましょう。冷静さを保つことが非常に重要です。感情に任せて反応することは評価を下げる原因となります。相手の反応を考慮し、落ち着いて案を検討することが大切です。

さらに、会議では最初に発言することが求められます。これは、あなたの意見を早い段階で示すことで、議論の方向性をリードするためです。上っ面のコミュニケーションは若いうちだけ通用します。ニコニコして愛想良く振る舞うだけでは信頼を得られません。特に自分が話す内容が薄っぺらい場合、見透かされてしまいます。

知識を披露するのは、聞かれたときだけにしましょう。また、自分の承認欲求を満たすのではなく、他者の承認欲求を満たすことが重要です。他者を褒めつつ、自分は何でもない顔をすることが求められます。相手を承認した後、すぐに自分の話に引き込もうとしないことも大切です。

話が浅い原因としては、根拠が薄いこと、言葉の意味や定義を考えずに使うこと、成り立ちを知らないことが挙げられます。根拠に乏しい少量の情報を鵜呑みにしていると、自分の意見がないように聞こえます。

確証バイアスを避けるためには、自分の都合のいい情報ばかり集めるのではなく、都合の悪い情報にも目を向けることが必要です。後知恵バイアスを避けるためにも、常に幅広い視点から情報を収集しましょう。

話を深くするための方法としては、自分の意見と真逆の意見も調べ、統計データを確認することが有効です。また、言葉の定義を正確に知ることも重要です。例えば、「問題」と「課題」の意味の違いを理解することが大切です。

最後に、結論から話すことが効果的です。「相手が最も聞きたい話」から始めることで、話のポイントが伝わりやすくなります。また、事実と意見を切り分けることも重要です。意見を求められているときは意見を、事実を求められているときは事実を話すようにしましょう。


話を聞くときの姿勢

次に、話を聞くときの姿勢について考えてみましょう。「自分の理解できたこと」だけを切り取らないことが重要です。人の話の一言一句に耳を傾ける姿勢を持ち、理解できなかったことは質問する姿勢が大切です。

相手の言いたいことを考えながら聞くことも重要です。自分が何を言うかを考えながら聞くと、相手から自己中心的に見えてしまいます。まずは相手の話を正確に理解するよう努め、「学ぼう」という意識で聞くと良いでしょう。

傾聴の態度としては、まず肯定も否定もしないことが大切です。「なるほど、そうなんですね」と相槌を打ち、相手に気持ちよく話してもらうことが求められます。また、相手を評価しないことも重要です。「良い」も「悪い」もなく、相手がそう思っていることとして受け入れる姿勢が必要です。

意見を安易に言わず、まずは相手の話を全て聞き出すことが求められます。話が途切れたら、むしろ沈黙して相手が話し出すのを待ちましょう。自分の好奇心を総動員して、全員の話を興味津々で聞く姿勢も大切です。

次に、相手が自分に何を言って欲しいのかを考えることが重要です。褒めて欲しいのか、共感されたいのか、解決策を求めているのか、提案が欲しいのかを見極めましょう。

安易にアドバイスをせず、まずは話を整理することが求められます。整理とは、いらないものを捨て、必要なものだけを残すことです。例えば、七五三の衣装を決める相談に乗る際には、まずゴールを確認し、考えていることを聞き出し、話を整理して相手の意思決定を助けることが重要です。


質問の仕方

最後に、質問の仕方について考えてみましょう。構造化面接の技法を使うと効果的です。まず、過去に行った行動についての質問をします。将来の行動の予測は過去の行動から推測できるためです。また、仮定の状況判断に基づく質問も有効です。

深掘りの質問としては、状況に関する質問、行動に関する質問、成果に関する質問が挙げられます。例えば、「そのとき、どんな状況でしたか?」、「そのとき、何をしましたか?」、「行動の結果、どんな変化がありましたか?」といった質問です。

仮説を立てて質問することも有効です。「もし自分の立場だったら〜だと思うんですが、どうですか?」といった質問をすることで、相手の考えを引き出すことができます。質問の目的を明確にすることも重要です。「どう思いますか?」ではなく、「〜したいんだけど、〜したらどうなると思いますか?」と具体的に質問することが求められます。


結論

最後に、もう一度結論です。

  • 頭のいい人の話す姿勢:「結論から話す」=「相手が最も聞きたい話から話す」こと
  • 頭のいい人の聞く姿勢:相手の話を正確に理解し、何を言いたいのか考えながら聞くことが重要
  • 頭のいい人の質問の仕方:質問の目的を明確にすることと、仮説を立てた質問をすること構造化面接のテクニック

いかがでしたか?『頭のいい人が話す前に考えていること』は、頭のいい人の話し方を、具体的な例とともに解説しています。

誰でも実践できるテクニックもたくさん盛り込まれています。

ぜひこの本を読んで、あなたも頭のいい人の話し方をマスターしてみませんか?

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